施術には唇の構造の知識が必要
今日のテーマは、顔の老化が唇にも現れることと、その対策方法です。
唇に縦じわが現れると、女性としての魅力が減少してしまうように感じられますね。
元々、スウェーデンのレスチレンという会社が唇の縦じわを消す治療にヒアルロン酸を最初に使用しました。
その後、世界中で様々な場所で使われるようになりましたが、唇の縦じわを消すニーズが多いため、海外では特に広く使われています。

唇に関しては、女性たちはグロスを塗るなどの方法を試していますが、縦じわに直接フィラー(皮膚充填剤)を注入する方法はうまくいかないことがあります。
唇の構造や立体構造に関する知識は重要な要素です。例えば、キューピットボゥや天使の弓と呼ばれる部分、バーミリオンボーダーという唇と白い肌の境界に微妙なエッジが効いた部分など、それがどのように形成されているかや裏の組織について正しく理解していなければ、魅力的な唇を作ることはできません。
専門知識を持っているクリニックを選ぶことが大切
私は形成外科医なので、唇の構造についてよく知っています。
そのため、美容チームと協力して、患者さんが望む唇のデザインを考えながら、解剖学的な観点からどこにボリュームを加えると理想のイメージに近づけるかを考えています。

しかし、単純に凹んでいる箇所にフィラーを注入したり、ある部位にボリュームを加えたりするだけではうまくいかないことがあります。
唇がたらこのようになったり、カモノハシのようになったり、ドナルドダックのようになったりしてしまう可能性があります。
ですので、センスが重要であり、解剖学に詳しい経験豊かな医師を選ばなければなりません。どこにでも注射を打てばいいというわけではないのです。