手術のおおまかな流れ
眼瞼下垂手術について、手順の概要についてご説明いたします。
まず、患者さんと向き合って座り、手術で自然な二重になるよう、二重の幅の大きさをお聞きします。次に、その位置に印をつけて手術室に移動します。
手術室でもう一度デザインを加え、患者さんに目を閉じてもらってデザインをします。そして、目を開けた状態で線を引き、余分な皮膚の量を決定し、消毒を行った後に手術を開始します。
次に麻酔を行い、できるだけ内出血が起こらないように、皮下出血が起こらないように注意深く麻酔をします。その後、基本的には二重のラインに沿って、皮膚を切開していきます。
眼瞼下垂の最大の原因となる眼瞼挙筋という筋肉を探し出し、手術を進めます。

眼瞼挙筋という筋肉は非常に薄く、カーテンのような膜状の筋肉です。この筋肉がずれたり、弱くなったり、外れたりすることで眼瞼下垂が起こります。
手術では、この筋肉を元の位置に戻して縫合するか、マークのような薄い筋肉を引っ張り上げて縫合することによって、まぶたを上げやすくすることが重要です。
眼瞼下垂の手術においては、眼瞼挙筋を短くする操作が最も重要であり、その操作が終わった後に皮膚を縫合していきます。
手術の時間は30分から1時間程度で、全身麻酔を使用することは少なく、局所麻酔で済む場合が多いです。手術後は、目を閉じたまま1週間程度は経過観察が必要で、抜糸は1週間後に行います。
難易度の高い手術
眼瞼下垂の手術は難しい手術であり、信頼できる医療機関や経験豊富な医師を選ぶことが重要です。手術を受ける前には、手術のリスクや合併症について詳しく説明を受けることが大切です。
眼瞼下垂の手術は、医師にとって最初に行う手術ではありません。経験を積んでから基礎的な訓練を受け、様々な技術を習得する必要があります。
単に切って縫うだけでなく、眼瞼下垂が起こる原因や患者のまぶたの状態を考慮し、形を考えながら治療を行う必要があります。

眼瞼下垂の手術は難しい手術であり、単純な手術ではありません。
手術には、患者のまぶたの状態や原因を考え、それに基づいて適切な治療を行う必要があります。また、形を考慮して手術を行う必要があります。経験豊富な医師や信頼できる医療機関を選ぶことが重要です。
眼瞼下垂の手術は、切る方向や深さ、筋肉を短くする程度、結ぶ位置、緩める位置など多くの要素が絡み合い、総合的に判断して行わなければならないため、難しい手術の一つといえます。
実際に手術を行う際には、20〜30件、場合によっては100件以上のポイントに注意しなければならず、非常に慎重な手術といえます。
手術の経験件数は一つの目安となりますが、それだけでは十分ではありません。
優れた技術を持つ先生であれば、少ない手術件数でも素晴らしい結果を出すことができます。逆に、手術件数が多くても、結果が良くない先生も存在するため、手術をする際には、医師の経験だけでなく、技術や信頼性なども考慮する必要があります。

数だけがうまい下手熟練未熟の基準にはなりませんが、やはり専門と謳っている先生にお任せすることは、一つの目安として安心できると思います。もちろん、難しい手術であっても他の先生にはできない、若い先生にはできないという意図はありません。
しかしながら、少なくとも何件かの手術経験があることは、基本的なことです。
患者さんが本当に困ることにならないためにも、先生だけでなく、様々な状況に対応できる経験を持った先生にお願いすることが安心できると思います。