何もしないと言う治療もある
今日はブラックヘッドに関して話したいと思います。
鼻の頭の部分に黒ずみがポツポツ出ていちごの種のように見えるということで、いちご鼻とかブラックヘッドとか言います。
なぜできるのかということなんですが、人の体にはもう顕微鏡で見るとですね非常にいっぱい毛穴がありますんで、毛穴というのも当然毛が生えている穴なんです。
皮膚の断面図みたいなものをインターネットで見ていただければわかりますが、アポクリンとかエクリンっていう汗の汗腺とは別に皮膚に油を与えるという皮脂腺というものはですね、実は皮膚の毛が生えてくる、この直下開口部というの直感にですね、毛の生えているところと、毛が皮膚を突き破っているところと皮脂腺が出てくるところっていうのは同じなんですね。

ですので皮脂腺はその毛の開口部には毛穴が介在するのが、その皮脂腺の分泌が活発になって、毛穴の部分からどんどん出てくれればいいんですけれども、例えば、あの皮脂腺の分泌が非常に活発な人では、その毛穴の部分にどんどん溜まっていってしまうんで、毛が皮膚を突き破っている部分をどんどん広げていってしまう、広まっていったところに酸化すると黒くなってしまうというのがあります。
皮脂の分泌が大きい毛穴のところで全部が外に出ずに毛穴に溜まって、毛穴をどんどん押し広げていく、そこに酸化が加わって黒く見えるっていうのが、ブラックヘッド本体になります。
ではどうすればいいのかっていうことなんですが、ニキビ跡かなと同じように、1回開いてしまった毛穴というのはなかなか元に戻すことはできないというのがあります。
皮脂の分泌を抑えるっていうのはどうすればいいかっていうと、なかなかこれも決定打がないです。やってはいけないことということは何かというと、毛穴が広がったところを助長するような行為をやってはいけないということになります。一つはですね、よく一時期昔流行ったんですけれども鼻に貼って剥がした時に黒いやつを見て喜ぶみたいな。
これはですね、あの毛穴の開大を助長する、これは絶対やってはいけないです。何をすれば予防できるのかっていうと、なかなか完全なその対策みたいなものはないです。
逆に言うとそのこれをやったら完璧にいちご鼻が治るみたいなそんなような方法があるのであれば、みんな悩まないしこんな説明もしていません。

やってはいけないことっていうのはやっぱりその刺激することっていうのはどんどんどんどんそのブラック冗長していくので、油取りがみなどで刺激しないように拭き取る。
それから過度にその皮膚の部分を痛めつけないようにするっていうようなことですね。あと年をとってくると、だんだん皮脂腺の分泌というのは低下してくるのでブラックヘッドというのは歳をとるごとに治ってくるというような傾向はあります。
ただ、20代30代で皮脂腺分泌が盛んな人が今すぐ何とかしたいっていうものに関しては、ちょっと優しく拭くというようなそのようなことではないでしょうかね。
ギュッと絞るとかですね、そういうようなことはやめるというようなことが悪化させないというような一つの方向になるんではないでしょうか?
ですので、決定打がない以上いろんな変な情報に惑わされることがなく、これをやったら決定だみたいなそんなような情報に流されることなく、上手に付き合っていくというのがブラックに対しても言えると言う結論になります。
何もしないという治療もあるんだよってことは患者さんには言うんですね皮膚科をやってるとですね、ブラックヘッドなしに決めてもそうだし、外傷性の色素沈着みたいなこともくるんですけれども何もしないという治療もあると言うことを理解していただけると助かります。